paper moon
今日は「ダメな日」だった。
起き抜けから、いつもより身体が重かった。
普段から飲み過ぎているのに、昨晩は更に飲み過ぎた。
仕事も放り投げて、ぼーっと酒を飲んで過ごした。
うるさくない音楽を聴いていた。
ここ二、三ヵ月。
食欲がなくなってしまったのと、大半の食べ物を胃が受け付けなくなってしまったことで、水菜とトマトが主食になっていたが。
今日は、水菜もトマトも食べる気にならなかった。
我ながら、よく生きてられるなと思う生活をしている。
「アル中じゃん」と、言われることが多い。
半分は笑いながら、もう半分は呆れながら。たまに、心配されながら。
僕はよく「寝てるとき以外、酔っています」と言うのだけれど。
それは、比喩や誇張の類ではなく。寝てるとき以外、酔っているんです。
マジで。
多分、僕はお酒に依存しているんだと思う。
別に、手が震えたり、幻覚が見えたりなんてことはないんですけど。
テンションや気分を1~10で表したときに。
僕の場合、素面でのそれが-3とかなんです。
酒二杯飲んでようやく0になるイメージ。
そんなこんなで。いつの間にか、酔っているのが普通になっていた。
酒を辞めようと思うときも、あることにはあるのだけれど。
酩酊の最中でさえ、憂鬱や苛立ちにとても悩まされているのに。
それを素面で抱え込める自信がなく。また、グラスにキンミヤを注ぎ始める。
どうしようもないんですよね。
いつからか、酩酊がアイデンティティのようにも思えてきて。
そのくだらなさに呆れて、また酒を飲んだりする。
こんな生活を送っていると、やたら綺麗なものが苦手になってきたりして。
洒落たもの、生活感のないもの。
無印良品とか、とても苦手。
液晶に映えそうな、真っ白な家とかも苦手。
酒とか、煙草とか、暮らしとか。
僕を構成しているものが全否定されている気がしてくる。
あと、モデルとかも苦手。
端正な顔立ちの男性モデルとかを見ていると、気持ち悪くて吐きそうになる。
「憂鬱ってなんですか?」みたいな顔で首元抑えやがって。へし折るぞ。
僕は、そんな生活をしています。
昨晩。ある友人と、一年ぶりくらいに電話をした。
僕は、僕の中で。勝手に色々なことを解決させようとしているんだなと思った。
それでも、それ以外に。方法が思いつかないんです。
NEVER KNOWS BEST
誰も、知らないよ。