浅瀬にて、酔いどれて。

暮らしの小言です。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

十九の烏。

千鳥足の足首を掴まれた朝。 値段に似合わない安い焼酎を呑んでいた。 コミュニケート嫌いを盾に、酔いどれてシャロンを歌えば。 派手な服を纏った女子越しに、齢の肥えた男が泣いた。 紙巻きを咥えると、視界の左から腕が伸びてくる。 「慣れないから」と火…