浅瀬にて、酔いどれて。

暮らしの小言です。

2019-01-01から1年間の記事一覧

これは、冬。

朝から、一段と冷え込んでいた。 今年も木枯らしは吹かなかったらしい。 大体の面倒事がそうなように、気づかない間に冬は隣に座っていた。 木枯らしが吹かなかったと言われても。 「…この風。木枯らしかっ!」 なんて、刺さる風に顔を顰めたことがないので…

あとで、くやむ。

雨降りの月曜。 久しぶりに、強い雨が窓を叩いたので。 朝方から気分が良かった。 午後の頭辺り。 外見がダサくなってしまった煙草を買いに外に出たら。 雨上がり、なんとなく夏の匂いがして。 「うわぁ」 なんて、馬鹿みたいな声を出していた。 午後の鼠径部…

浅瀬にて。

離別や、後悔や、酩酊を繰り返して。 辿り着いた、浅瀬。 相も変わらずに、酔いどれている。 以前とは変わって。 小さなアイデンティティすら棄ててしまった僕は、もう何者でもない。 「君はこれから、全てを一新した卵くんだ!」 と、ココが言ってくれれば明…