浅瀬にて。
離別や、後悔や、酩酊を繰り返して。
辿り着いた、浅瀬。
相も変わらずに、酔いどれている。
以前とは変わって。
小さなアイデンティティすら棄ててしまった僕は、もう何者でもない。
「君はこれから、全てを一新した卵くんだ!」
と、ココが言ってくれれば明日の糧もあるものだが。
此処は三次元。漂うリアル。
溢れる暮らし。
この小言を、わざわざ読む物好きもきっといない。
言葉の通り。遂に、本当に小言になった。
Hello. 沈んだ月。願わぬ朝に、おやすみ。
この名前が、最後だといいな。
過去に。名前は、存在しない。
瀬田で、柊。
僕は、僕だ。
最近、新しく馴染みの酒場が出来た。
酒が、美味い。
秘密の酒場。
いつか、一緒に行こうね。
ぬっ。