浅瀬にて、酔いどれて。

暮らしの小言です。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

推敲の半ば。

走行の目印に引かれた白線と、湿気た砂が混じった校庭のような。 そんな色の朝。 部屋に射す光は頼りなく、それでも。 急かさないような明るさは嫌いじゃない。 水が湯に育つのを待つ間、顔を洗って鏡を見る。 白目の端に、昨晩の酩酊の影がちらついた。 液…

blues in my living.

所用で呼び出された土地は、思い出と後悔が混ざるあそこに、とても近い場所だった。 今日の臍辺り。 文明の利器に頼って乗り換えを済ませ、改札に躓きながら地上へと顔を出した。 見覚えのある景色に、霧雨がかかっていた。 忠敬のそれよりも、数十倍大雑把…

このごろ。

三日に一度は頭に痛みを感じるのだけれど。 今朝のそれはとても酷かった。 頭を抱えながらロキソニンを探した。 焼酎に気の抜けた炭酸水を混ぜて、ロキソニンを腹に流し込んだ。 真っ先に思ったことが「これ、もう水割りじゃん」だったので、こんな頭ではそ…

ホリウッド。

窄めた肩が、もう遠い昔のことのように思える。 嫌がらせをする汗に、友人と出会った頃を思い出す。 丁度、袖を捲り始めた五月のことだった。 路上で喧嘩したり、マイクで殴られて歯が欠けたり、素面ではとても言えないことを言いあったり。 雨の日の新宿で…

paper moon

今日は「ダメな日」だった。 起き抜けから、いつもより身体が重かった。 普段から飲み過ぎているのに、昨晩は更に飲み過ぎた。 仕事も放り投げて、ぼーっと酒を飲んで過ごした。 うるさくない音楽を聴いていた。 ここ二、三ヵ月。 食欲がなくなってしまった…