朝から、一段と冷え込んでいた。 今年も木枯らしは吹かなかったらしい。 大体の面倒事がそうなように、気づかない間に冬は隣に座っていた。 木枯らしが吹かなかったと言われても。 「…この風。木枯らしかっ!」 なんて、刺さる風に顔を顰めたことがないので…
雨降りの月曜。 久しぶりに、強い雨が窓を叩いたので。 朝方から気分が良かった。 午後の頭辺り。 外見がダサくなってしまった煙草を買いに外に出たら。 雨上がり、なんとなく夏の匂いがして。 「うわぁ」 なんて、馬鹿みたいな声を出していた。 午後の鼠径部…
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